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ニキビ治療のおすすめオンラインクリニック9選!治療薬の種類や費用を解説

ニキビ治療のおすすめオンラインクリニック9選!治療薬の種類や費用を解説 ニキビ治療

ニキビは思春期だけでなく、大人になってからも多くの人を悩ませる肌トラブルです。「市販薬を試してもなかなか改善しない」「皮膚科に行く時間がない」と感じている方も少なくありません。

そんなときに便利なのが、スマホやパソコンから診察を受けられるオンラインクリニックです。自宅にいながら医師の診断を受け、正規の治療薬を処方してもらえるため、忙しい方や人目を気にせず治療を始めたい方に最適です。

この記事では、ニキビ治療に対応しているおすすめのオンラインクリニック9院を厳選し、取り扱っている治療薬の種類や費用をわかりやすく解説します。自分に合った治療を見つけるための参考にしてください。

監修医師
監修医師
中澤 速和

2018年2月に東新宿駅前に、泌尿器科・腎臓内科・性感染症内科・婦人科の東新宿駅前クリニックを開院いたしました。

長年にわたる診療経験を生かし、尿失禁、前立腺肥大症、前立腺がん、ピル外来の他に男性更年期障害に伴う自律神経障害などメンタル面でのサポートを含めた幅広い泌尿器科系関連の診察を行います。

所属:日本泌尿器科学会、日本透析医学会

オンラインでできるニキビ治療とは?

オンライン診療でニキビ治療を始める場合、内服薬と外用薬を使った投薬治療がメインとなります。

慣れていないとちゃんと診察してもらえるのか心配…と思われるかもしれませんが、ビデオ通話やチャットで医師が肌の状態を確認します。症状や既往歴、現在の生活習慣などをヒアリングし、最適な治療薬を提案してくれます。

外用薬

  • アダパレン(毛穴の詰まり改善)
  • 過酸化ベンゾイル(殺菌作用)
  • 抗菌薬(赤み・炎症を抑える)
内服薬

  • 抗生物質(炎症を抑える)
  • 低用量ピル(ホルモンバランス改善)
  • イソトレチノイン(ビタミンA誘導体)
  • 漢方薬(体質改善の補助)

不安なことがあればカウンセリングで聞けますし、肌トラブルが起こってもアフターフォローも充実しています。このように、オンライン診療でもしっかりとニキビ治療はできるのです。

オンラインニキビ治療おすすめクリニック9選

オンライン診療に対応している皮膚科クリニックは少ないですが、その中でも口コミでの評判が良く、お薬代が安価なクリニックを厳選してご紹介します。

クリニックフォア

費用目安 イソトレチノイン20mg:8,470円~/月
ベピオローション15g:2,090円
アダパレンゲル15g:1,078円
クリンダマイシンゲル10g:858円
抗生物質(ビブラマイシン 100mg 30錠):4,400円など
ニキビ治療薬の種類 外用薬:4種類
内服薬:2種類
診察料 1,650円
送料 550円
診療時間 7:00~24:00

クリニックフォアは、実店舗もある美容クリニックで、初診からオンライン診療を選ぶことができます。スマホ1台で予約から診察、薬の処方までできるため時間が限られている方でも受診しやすいのは嬉しいポイントです。

処方している薬は、ベピオローションやアダパレンゲルなどの塗り薬がメインですが、抗生物質やイソトレチノインのような内服薬もあります。女性の場合、ホルモンバランスの乱れによるニキビだと判断されることもあり、低用量ピルが処方される可能性もあります(低用量ピルの外来を受診)。

診療時間も長く、薬は即日発送などオンライン診療でも質が高いです。ただ、先ほども触れた通りクリニックフォアには実店舗もあります。そのため、対面診療を選択することも可能です。投薬治療だけで完治が難しい場合は、対面診療にて肌環境や別の治療法を提案してもらうのも良いですね。

料金は、単剤とセットによって異なります。軽度なニキビであれば単剤で1,000~20,000円ほど、中等症状以上であればセットが7,304円~です。診察料や送料もかかってきますので、自分のニキビの状態と相談してどのプランで購入するか決めていきましょう。

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東京ミレニアルクリニック

費用目安 イソトレチノイン(10mg):6,592円~/月
イソトレチノイン(20mg):11,875円~/月
イソトレチノイン(40mg):21,384円~/月
ニキビ治療薬の種類 外用薬:要確認
内服薬:5種類~
診察料 無料(再診料:1,650円)
送料 550円
診療時間 7:00~24:00

東京ミレニアルクリニックは、グループ累計診療実績100万件を突破した美容クリニックです。オンライン診療の対応時間が7:00~24:00と非常に長く、仕事終わりに診察を受けたい方でも予約しやすいでしょう。予約や配送、アフターフォローもすべてLINEアプリで完結します。

東京ミレニアルクリニック最大の強みは、オリジナル製剤「Iso View Skin」の提供を行っている点です。ニキビ治療の専門家が開発していますので、安全性と治療効果に期待できるでしょう。製造自体は海外にて行われていますが、監修・指示は東京ミレニアルクリニックが行っています。

料金は、イソトレチノインの含有量によって異なります。10mgであれば6,592円~ですが、40mgになると一気に上がって21,384円~にもなります。そのため、まずは10mgから試してみて、効果を感じられなければ徐々に上げていくのも良いでしょう。

オリジナル製剤で効果にも期待できますが、少し高いと感じた方もいると思います。しかし、お得に始められるように「お友だち紹介キャンペーン(3,000円OFF)」や、「全額返金保証制度」も用意されています。「治療効果が得られなかったから損した…」という心配は、東京ミレニアルクリニックにはないですね。

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あしたのクリニック

費用目安 イソトレチノイン(20mg):16,500円~/月
ニキビ治療薬の種類 外用薬:なし
内服薬:1種類
診察料 3,300円→0円キャンペーン中
送料 550円
診療時間 要問合せ※受付は24時間対応

あしたのクリニックがプロデュースしているニキビ相談窓口は、ニキビ改善率98%を記録しているニキビ専門オンラインクリニックです。予約→診察→薬の処方まですべてオンラインで完結できますので、自宅からリラックスした状態で診察を受けられます。

治療プランは、注文する手間がいらない「6ヶ月定期プラン」、1ヶ月あたりのコスパが最も良い「6ヶ月一括購入」、とりあえず試してみたい方向けの「通常プラン(1ヶ月分)」があります。6ヶ月一括購入であれば1ヶ月あたり10,000円ですので、通常プラン16,500円と比較して6,500円も安いです。

定期プランの料金は、1ヶ月あたり15,000円となっています。しかし、今ならキャンペーンにより初月無料でイソトレチノインを試せます。通常3,300円かかる診察代も無料になりますし、イソトレチノインが気になっている方は検討してみると良いでしょう。

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ANS(アンス)

費用目安 5,550円~
ニキビ治療薬の種類 外用薬:9種類
内服薬:7種類
診察料 1,650円
送料 550円
診療時間 9:00~23:00

ANS(アンス)は、診断数23万件以上、利用満足度94%という高い実績を誇る美肌治療サービスです。ニキビ治療を含む美肌施術の実績が豊富で、対応してくれる医師やスタッフのレベルも非常に高いです。安心して施術を進められるように、徹底したカウンセリングと診察をしてくれます。

ANSでは、その人の肌質やニキビの状態に合わせて治療薬を組み合わせるオーダーメイド制となっています。そのため、提供している内服薬・外用薬が豊富な点も強みです。内服薬は7種類、外用薬は9種類もありますので、どんな状態のニキビでも効果的に治療することができます。

他のクリニックとの違いは、通話ではなくチャット形式でも治療プランを提案してくれることです。チャット問診自体は24時間受付しており、悩みやニキビの状況を事前入力しておけばスムーズに進みます。処方が決まれば、最短翌日にはポスト投函されるように配送してくれます。

ニキビ治療には半年近くの時間がかかるケースもあり、定期配送や継続サポートなどが徹底しているのも嬉しいポイントです(定期縛りなし)。料金は治療薬の組み合わせによりますが、平均して5,550円前後になります。診察料・送料無料キャンペーンも実施していますので、ぜひ活用してみてください。

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湘南美容クリニック

費用目安 レチノイン酸:7,150円
ビブラマイシン:50円/1錠
ディフェリンゲル:3,140円/1本
ダラシンTゲル:3,140円/1本
ニキビ治療薬の種類 外用薬:2種類
内服薬:2種類
診察料 無料
送料 要問合せ
診療時間 24時間365日対応

湘南美容クリニックは、全国展開している大手美容クリニックです。美肌施術の実績も豊富で、投薬治療以外のレーザー治療やピーリングなど豊富な治療法を提供しています。オンライン診療にも対応していますので、自宅にいながら治療薬を配送してもらえます。

診察自体はビデオ通話で進行し、肌やニキビの状況を確認していきます。クリニックの待ち時間もないため、通院するのが難しい方でも利用しやすいです。1万円以上の支払いがあった場合、送料も無料になります。

料金は、外用薬のディフェリンゲルとダラシンTゲルであれば1本3,140円となっています。ビブラマイシンであれば1錠50円で購入できますので、自分のニキビの状態に合わせて処方してもらいましょう。診察料もかからないため、気軽に診察予約ができます。

湘南美容クリニックの注意点として、オンライン診療で治療薬を処方してもらうには「湘南美容クリニックで対面診療を受けた方」という条件があります。初診の方や新しい治療薬を希望する方は、まず最寄りの湘南美容クリニックで診療を受けるようにしましょう。

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デジクリ

費用目安 イソトレチノイン:8,470円/30錠
軽症・中等症プラン:8,035円/1回
重症プラン:15,052円/1回
体質改善プラン(漢方):6,377円~+5,808円/月
ニキビ治療薬の種類 外用薬:4種類
内服薬:2種類
漢方薬:2種類
診察料 1,650円
送料 通常配送:550円
クール便:1,100円
診療時間 24時間365日対応

デジクリは、24時間365日いつでも診察を受けられるオンラインクリニックです。医学的エビデンスに基づいた治療プランを提供していますので、安心して任せることができますね。生活スタイルや既往歴など細かい部分までヒアリングしてくれる点も、個人的にはおすすめポイントです。

内服薬や外用薬の他にも、漢方薬を提供してくれる珍しいクリニックでもあります。料金はニキビの状態によって異なりますが、基本は軽症・中等症プランの8,035円になるでしょう。診察代や配送料はかかりますので、1回の処方で10,000円近くなることが多いです。

オンライン診療は、スマホ1台ですべて完結します。まずは、公式ホームページの専用フォームから予約しましょう。都合の良い日時を選択し、基本情報と事前問診を入力します。診察日当日になったらクリニックから連絡がありますので、診察を受けて治療薬を処方してもらいましょう。

診察が終了して処方が決まれば、最短当日に発送手続きに進んでくれます。第三者にバレないように、伝票のご依頼主には「同上」、品名には「日用品」と記載します。ポスト投函ですので、配送業者と顔を合わせることもありません。誰にもバレず、迅速にニキビ治療を始められるでしょう。

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DMMオンラインクリニック

費用目安 【治療・予防セット(ビタミンB群+アダパレンゲル)】
2,475円~/月
【跡改善セット(ビタミンB群+シナール(ビタミンC))】
3,410円~/月
【トータル治療セット(ビタミンB群+アダパレンゲル+シナール)】
4,400円~/月
ニキビ治療薬の種類 外用薬:1種類
内服薬:2種類
診察料 無料
送料 550円
診療時間 24時間365日対応

DMMオンラインクリニックは、オンラインで多くの診療に携わっているクリニックです。24時間365日いつでも診察してくれますので、深夜しか時間が取れない方や、スキマ時間を有効活用したい方でも気軽に予約することができます。

治療プランは3種類あり、それぞれ1日2回服用/1日3回服用が用意されています。ニキビの状態が酷ければ3回服用でも良いですが、基本的には2回服用コースで問題ないでしょう。そう考えると、どの治療プランも1ヶ月あたりのコスパは良い部類に入ります。

具体的な料金は、治療。予防セットであれば1ヶ月あたり2,475円から始めることができます。ニキビは治ったけど跡が残った方は跡改善セット、治療からアフターケアまで行いたい方はトータル治療セットを選ぶようにしましょう。

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アクチュアリー

費用目安 イソトレチノイン(20mg):4,800円/30錠
ニキビ治療薬の種類 外用薬:なし
内服薬:1種類
診察料 無料(再診料:1,500円)
送料 無料
診療時間 9:00~23:00

アクチュアリーは、予約~薬の処方まですべてオンラインで完結しますので、通院する手間や待ち時間、対面診療で見られる恥ずかしさなどは一切ありません。処方された治療薬も、外装から薬品名がわからないよう梱包されます。

診察してくるのは経験豊富な医師であり、ニキビ以外にも肌の悩みがあれば安心して相談することができます。薬の副作用が出た場合や、治療に関して不安なことがあればいつでもカウンセラーが相談に乗ってくれます。LINEアプリによるチャットですので、通話するタイミングを合わせる必要もありません。

提供している治療薬は、イソトレチノイン20mgです。料金は30錠4,800円とリーズナブルで、初診料や配送料もかからないことから、「イソトレチノインが気になっていた」という方には始めやすいクリニックと言えるでしょう。

アクチュアリーでは30日間のトライアル期間が設けられています。処方日から30日間服用し、もし満足できなかった場合は支払った料金が全額返金されますよ。

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Oops(ウープス)

費用目安 アダパレン:2,178円~
エピデュオ:3,278円~
ヘパリン類似物質ローション:2,200円
ゼビアックス:2,750円
アダパレン+ヘパリン類似物質ローション:4,378円~
エピデュオ+ヘパリン類似物質ローション:5,478円~
ニキビ治療薬の種類 外用薬:3種類
内服薬:1種類
診察料 無料
送料 500円
診療時間 予約・再処方:24時間
医師による診療:診療カレンダーを確認

Oops(ウープス)は、診察と処方をオンライン上で行える美容クリニックです。予約や再処方であれば、オンラインにて24時間体制で対応しています。オンライン診療もLINEでOopsを友達登録するだけで進められるため、面倒なインストールや手続きはありません。

予約できる時間は診療カレンダーで確認できますが、どの日付・時間帯でも担当してくれるのは経験豊富な医師となっています。処方が決定し、決済が完了すれば最短翌日には届くように配送してくれます。場所指定もできますので、同居人にバレたくない方でも安心です。

処方できる治療薬は、アダパレンゲルやエピデュオゲル、ヘパリン類物質ローションなど外用薬がメインとなっています。医学的に効果が証明された正規品ですので、安全性に関しても問題ありません。単剤プランもありますが、アダパレンゲル+ヘパリン類物質ローションなどの組み合わせプランもあります。

料金は、アダパレンゲルが2,178円~、エピデュオゲルが3,278円~となっています。診察料はかかりませんし、送料も550円なのでコスパ面は悪くありません。外用薬メインで治療を進めたい方は、Oopsを検討してみると良いでしょう。

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ニキビ治療で処方される主な治療薬

オンライン診療で行えるニキビ治療で処方される治療薬について解説していきます。
数が非常に多く、クリニックによってはオリジナル治療薬もあるため、ここでは処方されるケースが多い治療薬を中心に見ていきましょう。

塗り薬(外用薬)

まずは、ニキビに塗布して治療していく塗り薬(外用薬)から見ていきましょう。

過酸化ベンゾイル(ベピオ)

解説
期待できる作用 ・ニキビの原因菌であるアクネ菌を酸化反応によって殺菌する
・角質の結合を緩め、有効成分が病巣まで届きやすくなる
・ヒーリング作用にも期待でき、毛穴詰まりも解消することができる
適用されるニキビ症状 赤ニキビ(炎症性ニキビ)/白ニキビ/黒ニキビなど
塗布する期間(目安) 数ヶ月~1年間
出典:医療用医薬品 : ベピオ
過酸化ベンゾイルを主成分としたニキビ専用の塗り薬であるペピオゲルは、ニキビ治療において多く処方される薬です。自由診療だと、1本当たり2,000円ほどで購入することができます。

過酸化ベンゾイルは、酸化的殺菌作用と角質剥離作用によりアクネ菌を減らし、面皰形成を抑える外用薬です。耐性菌が生じにくいのが特徴で、炎症性皮疹(赤ニキビ)と面皰(白/黒)の双方に用いられます。

使用初期は紅斑・刺激感・乾燥を伴いやすいため、医師の指導下で適量・適頻度での塗布を行います。

アダパレン(ディフェリンゲル)

解説
期待できる作用 ・レチノイン酸受容体に作用することで、ニキビの発生や悪化を防ぐ
・皮膚が厚くならないように抑制し、毛穴が詰まらないようにする
・ゆっくりと角質を剥がしてくれる効果にも期待
適用されるニキビ症状 白ニキビ / 黒ニキビ など
塗布する期間(目安) 最低3ヶ月間
出典:医療用医薬品 : アダパレン
アダパレンを主成分としてるニキビ治療薬のディフェリンゲルも、ニキビ治療薬として多く処方されます。

ニキビの最初の原因は「毛穴の出口が角質でふさがれること」です。アダパレンは、角質がたまりすぎないように肌のターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)を整えて、毛穴が詰まりにくい状態にします。これによって「白ニキビ」「黒ニキビ」といった初期段階から改善・予防ができます。

安定した効果には期待できるものの、アクネ菌を殺菌する作用は弱いです。そのため、炎症や腫れが強い赤ニキビには向いていません。薬が浸透すればするほど副作用が強く発現しやすいというデメリットもあり、使用者の8割が何かしらの皮膚疾患を感じているようです。

過酸化ベンゾイル+アダパレン(エピデュオゲル)

解説
期待できる作用 ・ターンオーバーを抑制してニキビの発生や悪化を予防できる
・皮膚を厚くして毛穴が詰まりにくくなる
・酸素(フリーラジカル)を発生させ、ニキビの原因菌を殺菌する
適用されるニキビ症状 赤ニキビ(炎症性ニキビ)/白ニキビ/黒ニキビなど
塗布する期間(目安) 1~3ヶ月間
出典:医療用医薬品 : エピデュオ
過酸化ベンゾイルとアダパレンを組み合わせて製造されたエピデュオゲルは、即効性と高い治療効果に期待できる治療薬です。2つの成分が配合されていることもあり、価格は1本あたり2,500円前後、保険適用だと700~800円と少し高めになっています。

過酸化ベンゾイルの特性である酸素を生み出す効果でアクネ菌を殺菌し、アダパレンの特性であるターンオーバーの促進で新しいニキビの発生や悪化を防ぐことができます。2つの治療薬の良いところを組み合わせたようなイメージですね。

ニキビ治療における効果の高さは上位ですが、副作用の発現率や発現時の強さも高くなっています。かなり高い確率で赤みやヒリヒリ感、刺激感、痒みを感じてしまうので、肌が弱い方には適していません。そのため、まずはベピオゲルやディフェリンゲルから始めることをおすすめします。

クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル(デュアック配合ゲル)

解説
期待できる作用 ・酸素(フリーラジカル)を発生させ、ニキビの原因菌を殺菌する
・角質の結合を緩め、有効成分が病巣まで届きやすくなる
・細胞のタンパク質合成を阻害する
適用されるニキビ症状 赤ニキビ(炎症強め)/化膿ニキビ
塗布する期間(目安) 約3ヶ月(12週)
出典:医療用医薬品 : デュアック
過酸化ベンゾイルとクリンダマイシン(リンコマイシン系抗生物質)を組み合わせて製造されたデュアック配合ゲルは、エピデュオゲルと同様に強力な力でニキビを治療することができます。価格は1本あたり1,500円、保険適用で500円前後なのでエピデュオゲルと比較してリーズナブルです。

過酸化ベンゾイルの酸素を発生させて殺菌する性能と、クリンダマイシンの細胞のタンパク質合成を阻害する性能でニキビを治療します。効果が高いこともあり、炎症強めの赤ニキビや化膿ニキビに使われることが多いです。中症~重症レベルのニキビだと、エピデュオゲルよりもデュアック配合ゲルが第一選択になる傾向にあります。

クリンダマイシンは抗生物質のため、使用し続けると徐々に薬が効きにくくなる弱点があります。しかし、過酸化ベンゾイルと組み合わせることで、耐性菌の発生リスクを軽減しているのもこの薬の強みです。ただし、過酸化ベンゾイル自体は副作用が発現しやすい成分のため、肌が弱い方には不向きと言えるでしょう。

抗菌剤

上記以外にも、抗菌剤として塗り薬が処方されることがあります。

・クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシンTゲル/ローション)
・ナジフロキサシン(アクアチム)
・オゼノキサシン(ゼビアックス)など

飲み薬(内服薬)

続いて、飲み薬(内服薬)タイプの治療薬について見ていきましょう。

抗生物質(抗菌薬)

抗生物質(抗菌薬)の内服薬と服用することで、体の内側からアクネ菌・黄色ブドウ球菌の増殖を抑制していきます。重症ニキビの治療に処方されることが多く、ニキビ改善率も優れているとされています。
ただし、以下のようなデメリットも存在しています。

・耐性菌が発生して徐々に薬が効かなくなる
・腸内細菌のバランスが変わるため腹痛や下痢を引き起こす可能性

塗布した部分に耐性菌が発生する塗り薬と違って、内服薬の場合は全身に影響が出てしまう可能性があるのです。そういった影響もあり、最近では内服薬タイプの抗生物質は処方される頻度が低下しています。炎症が酷い赤ニキビや、化膿ニキビの場合は処方されるケースもあります。では、どんな内服薬があるのか一部見てみましょう。

【ミノサイクリン(ミノマイシン錠)】
テトラサイクリン系抗生物質であるミノサイクリンは、細胞のタンパク質合成を阻害してくれます。アクネ菌・黄色ブドウ球菌・化膿レンサ球菌など多くの細菌に効果を及ぼします。商品名は、先発医薬品であればミノマイシン錠、ジェネリック医薬品であればミノサイクリン錠です。同じテトラサイクリン系抗生物質のドキシサイクリンも、ニキビ治療薬として処方されます。

【ロキシスマイシン錠(ルリッド錠)】
マクロライド系抗生物質であるロキシスマイシンも、上記のミノサイクリンと同様に細胞のタンパク質合成を阻害してくれます。それに加えて、治療完了後のクレーター発生の原因である免疫反応を抑制してくれる効果もあります。

【ファロペネム(ファロム錠)】
ペネム系抗生物質であるファロペネムは、細胞の細胞壁合成を阻害することで菌を殺菌する効果に期待できます。アクネ菌や黄色ブドウ球菌、レンサ球菌のような皮膚に腫れをもたらす細菌にも効果的です。耐性菌が少ないため、薬が効きにくくなる現象も少ないとされています。ガイドラインによる推奨度も高めですね。

イソトレチノイン

解説
期待できる作用 ・皮脂が出なくなってニキビを改善できる(皮脂抑制作用)
・抗炎症作用によって炎症を抑えられる
・ターンオーバーを抑制するなど重症ニキビ治療に最適
適用されるニキビ症状 赤ニキビ(炎症強め)/化膿ニキビ
服用する期間(目安) 4~6ヶ月間

イソトレチノインは、ビタミンA誘導体を主成分としたニキビ治療薬です。皮脂抑制作用や抗炎症作用などがあり、重症ニキビの治療に適しています。製品名だと「ロアキュテイン」ですが、イソトレチノインとして紹介しているクリニックがほとんどです。

日本国内においては未承認の治療薬ですが、重症ニキビの治療薬として処方されています。自由診療のため、価格は少し高めですが、治療効果に期待したい方におすすめです。

ただし、ビタミンA誘導体成分の治療薬は副作用が出やすいというリスクもあります。粘膜が乾燥したり、抜け毛増加、日光過敏、頭痛などさまざまな副作用が出ますが、少しでも怪しいと感じたら医師に相談してみましょう。

ビタミン剤

ビタミン剤は即効性のある治療薬ではなく、治療の補助やニキビができにくい環境にしていくために必要なものです。

【ビタミンB2製剤】
ビタミンB2は、脂質の代謝やターンオーバーの正常化に関わっているビタミンです。皮脂の分泌を抑制したり、過酸化脂質の還元作用もあるなど、ニキビの改善だけでなくできにくい肌環境を作ることができます。ニキビ治療でもよく処方されており、製品名だと「フラビタン錠」や「FAD錠」が多いです。

【ビタミンB6製剤】
上記のビタミンB2製剤と同様に、ニキビ治療に処方されることが多いです。タンパク質の代謝に関わっており、皮膚や粘膜の代謝を促進してくれます。皮脂のコントロールにも長けており、美肌を目指すなら必要不可欠なビタミンです。製品名だと「ピドキサール」や「ピドキサール錠」などが処方されます。

【ビタミンC製剤】
ビタミンCには、傷の治りを促進させたり、炎症性色素沈着を抑える効果に期待できます。ニキビ治療が終わった後でも、滑らかで綺麗な肌へ導いてくれるのです。製品名だとシナール錠が多くのクリニックで取り扱っており、対面診療であれば保険適用もできます。

漢方薬

漢方薬を処方されることもありますが、あくまでニキビ治療の補助として服用することが多いです。炎症が軽い初期ニキビ、月経不順による悪化したニキビ、慢性化したニキビなどであれば、内面から改善していくことができます。免疫力を高めることで、そもそもニキビができにくい体質に変えられる可能性も考えられるのです。

ただし、日本皮膚科学会から発表されている「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」によると、漢方薬の推奨度は決して高くありません。これは効果が十分裏付けられていないからです。

ガイドラインに掲載されている漢方薬の種類と推奨度を見てみましょう。

漢方の名前 推奨度(炎症性皮疹) 推奨度(面皰)
十味敗毒湯 C1 C2
荊芥連翹湯 C1 C1
清上防風湯 C1
黄連解毒湯 C2 C2
桂枝茯苓丸 C2 C2
温経湯 C2
温清飲 C2
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023
※C1:選択肢の一つとして推奨する/C2:行ってもよいが推奨はしない

このように、ニキビ治療において漢方薬の使用はそこまで推奨されていません。症状や体質に合わせて、診療ガイドラインに記載されていない漢方薬を処方してくれることもあります。効能効果は、処方される際にしっかりと聞いておきましょう。

オンラインでニキビ治療を行うメリット・デメリット

対面診療がある中、オンライン診療でニキビ治療を始めるメリット、そしてデメリットについて見てみましょう。

メリット
  • スマホ1台あれば予約から処方まで完結する
  • ちょっとしたスキマ時間を活用できる
  • クリニックや病院に通院している姿を見られない
  • 定期便を選択すれば毎月送られてくる
  • 料金が全体的にリーズナブル(診察代無料など)
  • キャンペーンや割引制度を活用できる
  • 全額返金保証制度を提供しているケースもある
デメリット
  • 治療の選択肢が限られてしまう
  • 保険が適用されない
  • 重症以上のニキビには不向き
  • 肌質やニキビの状態を完璧には把握できない

オンライン診療のメリット

オンライン診療最大のメリットは、どこにいてもスマホさえあれば診察を受けられる点です。予約から問診表の記入、診察、薬の処方まですべてスマホで完結します。仕事の休憩中や、お風呂が沸くまでの待機時間など、ちょっとした隙間時間でも気軽に診察を受けられるのです。

クリニックや病院に通っている姿を見られないというのも、大きなメリットと言えるでしょう。ただのニキビ治療だったとしても、知り合いなどに見られると恥ずかしいものです。AGA治療やED治療と勘違いされる可能性もあるため、そういった心配がないのもオンライン診療ならではと言えます。

料金に関しても、投薬治療しか選べない点や、人件費などがかからない点からリーズナブルに抑えられます。定期便プランを選択すれば、追加注文などの手間なく治療薬が送られてきますので、利便性は圧倒的にオンライン診療の方が上と言えるでしょう。

そして、対面診療ではほぼあり得ないキャンペーンや割引制度、全額返金保証制度を実施している点もオンライン診療ならではの強みです。診察料や配送料が無料になったり、治療薬が割引されたりなどお得な内容ばかりです。もしニキビが改善されなかった場合、治療費がすべて戻ってくる可能性もありますよ。

オンライン診療のデメリット

その一方で、オンライン診療では投薬治療しか選べないというデメリットがあります。重症化したニキビ、化膿が酷いニキビだった場合、投薬治療だけでは解決しない可能性もあるのです。このように、ニキビの状態によってはオンライン診療では適切な治療を受けられない可能性があります。

そして、オンライン診療では健康保険を適用できないクリニックが多いです(適用できるケースも稀にある)。診察料やカウンセリング代が無料のクリニックであれば問題ありませんが、これらが請求されるクリニックだと保険適用した対面診療の方が安くなってしまう可能性もあります。

カメラ越しでは、詳しい肌質や体質、ニキビの状態を完璧に把握することはできません。対面診療であれば医師が直接診察しますので、より適切な治療プランやケア方法を知ることができます。これらのことから、利便性と保証制度重視ならオンライン診療、総合的な治療効果重視なら対面診療がおすすめです。

ニキビ治療のオンライン診療の流れ

最後に、オンライン診療でニキビ治療を始める流れについて見ていきましょう。オンラインと聞くと難しく感じますが、やること自体は非常にシンプルですよ。

①:診療予約をする

まずは、クリニックの公式ホームページから診療予約をしましょう。予約方法はクリニックによって異なりますが、ほとんどのクリニックはWEB上で行えます。予約フォームに入力するタイプもあれば、カレンダー形式で予約枠を確保してから問診表などを記入していくタイプなどさまざまです。

②:問診表を入力する

診察を受ける方の個人情報や、現在のニキビの状況について回答していきます。事前に回答しておくことで、診察当日がスムーズに進められます。大事なのは、嘘をつかず正直に現在の状況を回答することです。

③:診察を受ける

予約した日時になったら、指定された方法で診察を受けます。多くのクリニックがLINEを使ったビデオ通話になると思いますが、もしアプリの指定があれば事前にインストールしておきましょう。診察では、以下のようなことが行われます。

・ビデオ通話によるニキビや肌の確認
・生活習慣や生活サイクル
・薬や食物に対するアレルギー
・治療薬の効果や使い方について
など…

④:薬が決定して決済を行う

薬の処方が決まったら、請求額が伝えられるため決済を行います。決済方法もクリニックによって異なりますが、主に以下のようなものがあります。

・クレジットカード決済
・電子マネー決済(pay PayやAmazon Payなど)
・キャリア決済
・コンビニや郵便局払い(後払い)
・クリニック独自の支払い方法

⑤:薬を受け取って治療開始

決済が終われば、クリニックが治療薬の発送手続きを行ってくれます。バイク便以外だと、基本的には最短即日発送のことが多いです。中身がバレないように梱包し、伝票もクリニックが送ったこと、ニキビ治療薬であることは記載されません。

もし同居人が開封してしまう可能性がある方は、郵便局留めやクロネコヤマト営業所留めを活用すると良いでしょう。エリアによっては翌日には届きますので、受け取ったら治療開始です。

何か不安なことやトラブルが起こった際には、クリニックに相談してみましょう。